クランクイン
行くと決まった以上は腹をくくります。
ということで2011年5月15日、映画のクランクインを迎えました。
初日の撮影は練馬区にある東映東京撮影所。今日はスタジオNo5です。
東映東京撮影所。
その歴史は言うまでもないほどで、まさに「撮影村」と言った表現が相応しい空間になっています。
数多くの巨大なスタジオに、さらに大きな倉庫達。
そう言えば”東映”だけあって皆の大好きなヒーローたちも見かけましたよ。
”聯合艦隊司令長官 山本五十六”役の役所広司さん
”第二航空戦隊司令官 山口多聞”役の阿部寛さん
”聯合艦隊作戦参謀 三宅義勇”役の吉田栄作さん
”聯合艦隊先任参謀 黒島亀人”役の椎名桔平さん
”聯合艦隊司参謀長 宇垣纏”役の中村育二さん
と、初日から聯合艦隊の錚々たるメンバーと共にクランクイン致しました。
今日は”戦艦長門の艦橋”のシーンから。
思わずため息が出るくらいの作り込みでその重厚感、質感はまさに本物そのものでした。
『東映美術の本気』。
「映画のセットは凄い」とは噂に聞いていましたがここまでとは。
まさに超一流の仕事です。既に感動しております、わたし。
さて、演技シーンは役所広司さん演じる聯合艦隊司令長官 山本五十六が長門の艦橋で双眼鏡を覗くシーンから。
純白の第二種軍装に身を包む役所さんは既に山本五十六元帥そのものの雰囲気を醸しだしてました。
というか似合い過ぎて、格好良すぎます。
その後吉田栄作さん演じる”三宅義勇”との掛け合い。
阿部寛さん演じる”山口多聞”との掛け合い。
そして椎名桔平さん演じる”黒島亀人”のシーンと、初日から素晴らしい演技の連発に興奮を隠せない私なのでした。
撮影は
「段取り」→「テスト」→「本番テスト」→「本番」と、同じ演技を最低でも4回行います。
各段階が1回で終わることはまず無いので、役者さんたちは1つのシーンで10回も20回も同じ演技を行うのです。
そこには役者さんの演技と成島監督の演出との”最高のモノを創り上げる”というこだわりがぶつかり合う瞬間でもあります。
一切の妥協を許さない。
「OK!」ではなく、何度も「カット」の声が響きます。
それでも役者さんたちは嫌な顔など一切しません。
プロである以上に、この映画に対する並々ならぬ意気込みを感じることができました。
さて…ここで撮影現場の食事を紹介したいと思います。
よくテレビなどで”ロケ弁”とか言っているのを聞いたこともあるかと思います。
まず今日のお昼は…
キャスト、スタッフ、製作委員会の面々とのお食事はそれは貴重な経験でした。
ちなみに奥にあるのは弊グループ”お菓子の壽城”のいちおし商品である”栃の実茶”です。
実は栃の実茶は、この日からクランクアップまで毎日現場に提供させて頂きました。
キャスト、スタッフさん共に大好評でなによりでした。
そして夜(というか夕方頃)はというと…
美味しそう!ホッケ!!
我がグループの看板娘、小樽洋菓子舗ルタオの”ドゥーブルフロマージュ”です!
本作脚本の長谷川さんもご賞味!
録音の尾崎さんもご賞味!
なお尾崎さんは日本アカデミー賞優秀録音賞にも輝いたことがある録音技師さんです。
今回は日本の録音界の大重鎮であり大先輩の”橋本文雄録音監督”のサポート役として作品に携わっています。実は凄く豪華!
そして撮影の柴主高秀さんは初めての栃の実茶を…
柴主さんはクランクアップまで一体何本の栃の実茶をご賞味頂いたか…。
現場に居た人は分かりますが、最終的にはとんでもなくご賞味頂いております。
取材をしたところ、カメラマンさんはカメラを覗き続けるので目を酷使され(乾燥するそうです)、目薬が必要不可欠だそうなのですが、
後々聞いてみたところ栃の実茶を飲み続けたところ目薬の必要がなかったとのこと。……すごいぞ栃の実茶!
…ということで撮影は夜におよび